◆ 演出技法よる分類 ◆

その他の演出技法よる人形劇

ボードビル/人形ボードビル (にんぎょう・ぼーどびる) 

人形劇のみで使われる、vaudevillianをもとにした和製英語。 通常セリフはなく、音楽に合わせて演じられる人形劇。

人形劇団プーク「パパと踊ろうよ」
人形劇団プーク「パパと踊ろうよ」

テーブル人形劇 (てーぶる・にんぎょうげき) 

和製英語。ケコミを使わず、演者の前に置かれたテーブル状の舞台を使って演じる人形劇。

最初はビン人形を、テーブル舞台に、並べて演じるものであったが、もっと大きな平らな板状の舞台をテーブルに見立てて演じるものもある。

人形劇団キャベツ
人形劇団 春キャベツ「そらいろの たね」

パネルシアター (ぱねる・しあたー) 

和製英語。不織布を貼ったパネル舞台に、特殊な布に描かれた絵を貼り付けたり、外したりして演じる人形劇。
 人形劇として演じるだけでなく、歌あそび、ゲームなどにも使わられる。簡便な表現方法であるため、幼児教育の現場を中心に広まった。

1973年、浄土宗西光寺の住職、古宇田亮順によって創案された。さらに、最適な材料を見つけ出し、これを広めた。舞台になるボードに使用するのは、付着力のよいパネル布(日本不織布3150番など)、絵(文字)には、Pペーパー(MBSテック130番、180番など)や、和紙などが用いられる。
 不織布を張った舞台を、少し斜めに立てかける。人形は、Pペーパーや和紙を、切り抜き着色する。摩擦によって、人形は滑り落ちないで、置いたところにとどまることで、演じられる。

人形劇団ぼけっと「3びきのこぶた」
人形劇団ぼけっと「3びきのこぶた」

エプロン・シアター (えぷろん・しあたー) 

和製英語。演者は、ポケットのあるエプロンを身につける。そのエプロンを舞台に見立てて演じる人形劇。ポケットは複数のものもあり、人形を差し込んだり、効果的に使う。また、人形をマジックテープで貼り付けたりもする。エプロンには、舞台背景を描く場合もある。

特別な舞台を用意する必要のない、簡便な手法のため、幼児教育の現場で活用されている。

人形劇団ぼけっと「3びきのこぶた」
2003年 北海道人形劇フェス「大きなかぶ」

 


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