◆ 人形の構造による分類 ◆


仮面人形

仮面人形 (かめん・にんぎょう) mask puppet

藤原玄洋の造語。この人形は、本来、仮面劇に属すべきものであるが、一般には人形劇と呼ばれているので、広義の舞台人形として分類した。「劇団飛行船」は、自らを「マスク・プレイ」と呼んで、人形劇と別の立場に立っている。

体をすっぽり覆う形状をしているもののみを〈仮面人形〉と呼び、能面のように顔面のみに付ける構造のものは除外する。見た目が人形と見えるもの以外は、本来の仮面劇に分類すべきだと考える。

「仮面人形」という呼称は、違和感ある呼称ではあるが、英語の"Mask play"の翻訳を採用した。呼称としては、他に〈着ぐるみ人形〉〈ぬいぐるみ人形〉〈かぶりもの〉がある。

人形舞台エミ「3ひきのコブタ」 
千代田工科芸術専門学校人形劇ゼミ「とらの こもりうた」

着ぐるみ人形 (きぐるみ・にんぎょう)

仮面人形のこと。(→ 仮面人形)

ぬいぐるみ人形 (ぬいぐるみ・にんぎょう)

仮面人形のこと。(→ 仮面人形)

かぶりもの (かぶりもの)

仮面人形のこと。(→ 仮面人形)

カラクリづかい (からくり・づかい)

仮面人形のうち、内部でカラクリの機能を有するものを、川尻泰司は〈カラクリづかい〉と呼ぶことを提唱したが、定着した呼称とはなっていない。

人形劇団プーク「かいじゅうが町にやってきた」 
人形劇団プーク「かいじゅうが町にやってきた」

 


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