◆ 人形劇の歴史 ◆
日本の人形劇の内、伝承人形劇の人形構造にスポットを当てて、その発達史をまとめたもの。ただ、現状は、演劇はもとより、人形劇においては学問として確立されていない。言い訳になるが、ここで述べていることは、学問的根拠に乏しいことを留意いただきたいと思う。多くの研究成果を、丸めて紹介したものなのである。
出雲系あやつり人形 早稲田商学 85 文化特集 早稲田商学同攻會 1942年
杉野橘太郎「出雲系あやつり人形」の労作を理解するために、要約を作った。原論文は、時代のこともあり、文体や漢字が難解な部分もあり、また、学術論文のため慎重ないい回しが多く、メモを作って、整理したもの。私的に作ったが、「出雲系あやつり人形」の文献、あまりなく、埋もれさせてしまうのは惜しいと思いアップした。本当は、原著に当たってもらうべきだが、早稲田大学図書館は、大学関係者か、許可された人にしか公開されていない。
戦後の現代人形劇には、大きなエポックが4つある。
「複雑な構造の舞台人形から、シンプルな人形への発見」「日本から発信された〈出づかい〉という演出技法」「ブラック・シアターという演出技法」「オブジェクト・シアターの出現」
である。
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